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53 遺品整理

遺品整理業者

 

昨年高齢者の行方不明が社会問題として取り上げられた。これに関連して年金の不正受給や独居老人の孤独死も注目されるようになった。死後数ヶ月経って発見されるということは、家族や近所との付き合いがほとんどなかったことが伺われる。

 

家族や地域との日常のつながりが無くなれば死ぬときも一人きりになり、そこには人間の尊厳はない。

これまで生きていたものが死に、自然に朽ち果てていく姿がある。人間と動物の違いは見つけられない。

 

孤独死を迎えた人が住んでいた部屋の中はゴミが散乱しているといわれる。身体が不自由になり、判断能力が低下し、やがて意識も薄らいでいけば整理整頓が出来るはずもない。普段生活する居間やベッドの脇にあらゆるものが集まってくる。掃除がほとんど成されなければゴミ部屋やゴミ屋敷になるのは当然である。

 

兄弟、配偶者はすでに亡くなり、子供と疎遠になっていれば部屋の片づけを遺品整理業者に委託することがある。仮に親族がいても遠方に住んでいれば業者に依頼することもあるという。

 

業者は心を込めて片づけを行い、デリケートを気にするところでは女性スタッフを手配するというが、所詮他人である業者による遺品整理には限界がある。

 

たくさんのゴミの中には故人の思い出が詰まった品物が数多い。全てが大切な思い出の品物になるかもしれない。業者は市場価値のあるものは売却し、お金に換えるかもしれないが、ほとんどは産業廃棄物になるだろう。

 

一方親族が遺品を整理する場合は、故人に思いを馳せながら、ひとつひとつ吟味しながら処分することになり、迷いながら多くの時間がかかることになる。

 

遺品整理においては他人にとって価値あるものは、利用価値、金銭価値があるもので、どんなに大切なものでも本人以外からみればほとんどが廃棄物になってしまう。

 

遺品の継承

 

故人の遺品を親しい人に分けることを形見分けといい、四十九日法要後に行なわれることが多い。分配される遺品は故人が使用していたものを通じて故人を偲ぶために行なわれる。

 

着物、時計、衣服、貴金属類、趣味用品などが分配されるが、市場価値のあるものは相続財産として扱われる。よって現金や資産価値のあるものはもちろん高価な宝石や貴金属類も形見分けの分類に属さないとされている。

 

故人にしてみれば、自分が愛用していた品の受取人を指定したいが、受取人が必要でないものであれば、受け取った者としても捨てることができない。精神的な負担を抱えることになりかねない。

 

個人が生前所有していた資産は、相続人による分割協議書が作成され遺産分割が行なわれる。遺言による遺贈分を除いて相続人が遺産を分割取得することになる。

 

故人の所有名義になっていた土地や建物などは登記されている。分割協議書に基づいて各相続人の名義に書き換えられると、故人である被相続人から相続人に所有が移ることになる。

 

この際世代交代と共に名義変更がきちんとされていれば問題はないが、すでに亡くなっている人の名義がいつまでも残ったまま相続人が亡くなると、その子等が新たな相続人になるので、不動産の売却の際何人もの相続人がいて権利関係が複雑になる。

 

故人が亡くなると同時に預貯金口座は凍結され、名義変更されるまでは簡単にお金を下ろしたり出来なくなる。

日常使用している預貯金口座はおそらく相続人もその存在を把握しやすいが、リスク商品が含まれると状況が変わってくる。投資は株式や投資信託、債券などに分散投資することが基本になる。ひとつの証券会社に止まらず複数の証券口座を保有していれば、その存在自体分かりづらい。投資は資産の増減が常に伴うので、家族にも現状を伝えていない場合がある。

 

最近ではインターネットを通じての取引が主流になり、取引明細をネット上で伝え、郵便で送付しないケースもある。こうなると相続人は故人のパスワードを知らなければ銘柄も残高も分からず、場合によっては口座の存在に気付くこともないかもしれない。

 

故人が相続人に伝えたがいものに借金がある。金融機関に対する借金であれば分かりやすいが、個人的なものであれば、契約書等でなければ詳細は不明になる。また保証人になっているケースも将来借金になることもあるので同様のことがいえる。

 

誰に何を相続させるのかを確実に実行する場合は遺言が必要になるが、その前にエンディングノートや資産・負債一覧表を作成し、権利証、契約書、借用証書、保険証券、預金通帳、届出印等を整理して保管しておくのが望まれる。

 

その際金融資産は投資目的では分散投資が行われても、相続を目的にすれば徐々にまとめておかれた方が受け取る側はありがたい。

 

事前の処分

 

どんなに大切なものであっても、その価値は本人でしか分からない。他人の手で処分されるとなれば資産価値のあるもの以外は廃棄物として扱われる。家族が処分しようとすれば悩みながら多くの時間を費やすことになる。

 

自分以外の者にはゴミとしか思えなくても、身の回り品は思い出が詰まった物ばかりである。物がない時代を経験していれば、そのうち使うこともあると思いもったいなくて捨てられない。衣類や鞄などは思い切って捨てたとしても学生時代の教科書や子供の工作品などは捨てるに戸惑うかもしれない。

 

たとえ親子であっても見られたくないものもある。日記や手帳、手紙、写真などである。若き頃を懐かしむ大切なもののひとつであるが、自分で処分しなければ誰かが処分することになる。

 

高齢になると気力、体力、判断力が今以上に低下してくる。押入れの奥にある段ボール箱を引き出してくるのも億劫になるだろう。体調が悪ければ途中で投げ出してしまうかもしれない。

 

家財を整理する基準として、廃棄するのに迷ったら一旦保留箱に入れて1年経っても使わなければ廃棄するといわれている。

 

しかし、これまで捨てずに保管していたことはそれなりの理由があると思われる。手帳や日記は過去の思い出として残すだけでなく、これから発生する事象で過去の経験を参考にする場合に役立つことがある。

 

例えば自宅のリフォームをするとしたら、どこに依頼するか、かつての経緯を把握している業者の方が安心できる。

 

また代々事業を営んでいる家では家訓や商売の心得を書き記し、後継者に言い伝えるものがある。先祖の知恵でもあるので積極的に残しておきたいものである。

 

これらとは別に写真や手紙等は当時を懐かしく思い返すだけであり、人目に触れさせたくないものならば自らの手で処分しておきたい。日記や手帳は自らの履歴書を

 

本にまとめようとするなら必要であるが、そんな予定もないならば静かに処分する。

最近ではパソコンの中に画像、文書、メール等のデータが保存されている。他の人に見られたくないものは削除し、後継者に引き継ぐものはバックアップを残しておくことが必要かもしれない。

 

自分の存在がこの世から消えていくような寂しさがあるが、何十年かすれば名前と遺影、そして戒名と墓が残るだけかもしれない。

 

処分すべきものが消え残すべきものだけが残れば、家の中はずいぶんすっきりする。記憶力が衰えても探し物に手間取らなくてすむ。不要な家具、家財がなくなれば家庭内の転倒事故の危険も減るだろう。

 

限られたものしか必要としないならば、不要なものは購入しなくなる。これは老後をスリムに生活するのに都合よく、家計にも負担が少なくなる。

 

長野日報土曜コラム平成23年1月22日掲載

有限会社テヅカプラニング 手塚英雄

 

 

 

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