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長野日報新聞「土曜コラム」に掲載中のコラムです。ぜひお読み下さい。

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65 やがて結婚したくなる

結婚しない理由は後付け

 

結婚しない理由を男性に言わせれば、お金と時間が今以上に少なくなる、新たな義務と責任が発生する。一方女性に言わせれば、独りでも十分生きていける、家の付き合いが煩わしいなどである。そして双方にいえることは相応しい相手にめぐり合えないである。

 

すでに結婚した人にその理由を聞いてみれば、たいした理由はない。いつしかなんとなく、気がついたら結婚していた程度である。未婚者にすれば納得できる理由ではないため結婚に対する不信感がますます高まる。

 

結婚の良し悪しや意義なんて、事前に考えても分からないし、結婚後に変わることも良くあることである。

まだ知らぬ結婚生活にあこがれ、夢を膨らませることで簡単に乗り越えられるものかもしれない。

 

そもそも結婚に理由なんて不要なのだろう。人に限らず、他の動物だって夫婦になって子供を育てている。夫婦になるにあたりためらいを感じている動物は人くらいだろう。

 

結婚は種の保存の前提なのである。人といえども動物の一種であり、結婚は生きていくうえでひとつの通過点に過ぎないのだろう。

 

結婚しない理由やする理由を考えることは、人ならではのことで、動物とすれば結婚は当たり前のことである。あれこれと理由を考えること自体ナンセンスかもしれない。

 

だから初対面でピピッと感じ、しばらく交際をする中で結婚を決意する。出会った時にこの人と結婚することを運命付けられていたと感じるのだろう。

 

結婚は本能による

 

き物はこの世に生まれたら、寿命がくるまで生き続けるよう仕組まれている。

そして自分の命をもとに次世代の命を誕生させる。いわゆる種の保存である。

 

生き続けるためには、親が一定期間面倒をみる。身の安全、食事の世話、生き残るための術などを親は子に伝える。

 

独りでは生きられないので、群れを作る。群れで行動することで、リーダーが存在し、メンバーの役割も生じてくる。互いの意思を伝え合うために言語が必要になる。群れを維持するためにルールも生まれる。これらは生き続けるために自然に備わっている機能である。人は地球上でその機能が最も進んだ生き物である。

 

結婚も生き物が生き続け、後世に子孫を残すためのひとつの通過点としてみれば、あれこれ理屈をつけることは無用と思われる。結婚は人が持つ本能によると考えれば、モヤモヤしていたものが薄らいでゆくだろう。

 

しかし、生涯未婚率(50歳までに結婚したことのない人の割合)の上昇は、人が生き物として備えている本能部分に変化が生じているかもしれない。

 

人の行動は本能によるものと論理や知性によるものがある。本来は本能による行動が論理や知性による行動に常に優先される。命を守るために目の前の食物が食べられるのか、味方なのか敵なのか、危険か安全か、頭で考え判断する前にとっさに行動できるようになっている。

 

どうしても欲しいものがあり、今買わなければ無くなってしまうと思えば、値段が高かろうが安かろうが関係ない。財布にお金が入ってなければカードで買えばいいし、一括支払いが無理ならば分割にすればいい。手に入れなければ本能が満たされないのである。まさに衝動買いである。

 

最近の若者は自動車に関心が薄くなったこと、草食系男子が増えてきたことなどは論理や知性が高まった現れかもしれない。

 

脳の構造

 

人の本能や論理、知性をつかさどる脳について調べてみると、脳には古い脳と新しい脳があり、古い脳では生きる要素をつかさどり、新しい脳では理性、論理、知識をつかさどる、と記されていた。

 

米国の神経生理学者のポール・マクリーンによると人の脳は爬虫類脳、旧哺乳類脳、新哺乳類脳の3層構造であるという。

 

爬虫類脳は進化の過程において最も古い年代に発生した脳であり、心拍、呼吸、血圧、体温などを調節する基本的な生命維持を担い、縄張りの防衛意識などを発生させる。種の保全より自己保全の目的のために機能する部分である。

 

旧哺乳類脳は自己の生存維持と種の保全に関連する快・不快の刺激と結びついた本能的行動や感情につながる動機を起こさせる機能を担い、危険や脅威から逃避したり、外敵を攻撃する防衛本能をつかさどる脳の部分である。

この部分が自己の遺伝子を継承したり、社会的活動や集団行動を行い、育児や保護を行なう母性的な本能の源泉部分である。

 

新哺乳類脳は言語機能と記憶・学習能力、創造的思考能力など人や高等哺乳類において発達した知性・知能の源泉部分である。この部分は最も高度で複雑な情報処理を行なうが、単独ではなく爬虫類脳や旧哺乳類脳と相補的に協調しながら高度な機能を発揮すると説明されている。

 

スイスの心理学者のジャン・ピアジェによると、古い脳(爬虫類脳や旧哺乳類脳)が発達した後に新しい脳(新哺乳類脳)を発達させるのが自然の姿であるという。古い脳の能力が発達する前に、急いで新しい脳を発達させてしまうと、バランスの取れた知能の発達に障害が生ずる可能性が高い。これは基礎がしっかりしていない上に家を建てるようなものだと説いている。

 

生きる力を鍛える

 

結婚にあれこれ理由をつけてなかなか踏み出せない現代人の姿は、過去の延長線上の姿を表している。結婚を種の保存のひとつの行為とすれば、古い脳が十分に活性化されていないかもしれない。

 

オーストリアの神秘思想家ルドルフ・シュタイナーは子供に小さいうちから文字や計算を教えることは好ましくないという。12 歳を過ぎるまで一切のペーパーテストをしない方がよい。誕生から7 歳までは模倣で学ぶ時期であり、知識を過剰に与え、論理操作を訓練すると意思の発達が不十分な人間が育ってしまうと注意している。

 

シュタイナー教育の流れを汲んだ米国ボストン郊外にあるサドベリー・バレー校ではテストはおろか、授業そのものがない。子供たちは徹底的に遊びつくす。自ら何か学びたいと思ったときに、先生と交渉して授業を企画するというものだ。遊びつくした後に生まれる学習意欲は計り知れないものがあるという。

 

現在日本の幼児教育は知識を与え、詰め込むことが主流になっている。これでは古い脳が刺激を受けることなく、新しい脳ばかりが発達してしまう。テレビ、ゲーム、携帯電話、コンピュータ、インターネット等に接する時間が長ければ同様に新しい脳ばかりが刺激を受ける。

 

結婚に限らず人がたくましく生きるには、知性・知識をつかさどる新しい脳を鍛えるのではなく、古い脳を鍛えることが必要になるだろう。

 

古い脳を刺激するには自然の中で野生の動物に戻ったように行動することだといわれる。また、歌や踊りも効果的といわれる。上手い下手ではなく原始人が歌ったたり踊ったりするように表現するのが良いらしい。さらに瞑想、これは祈りに通じ新しい脳を鎮静化するのに効果があるといわれる。

 

やる気やその気がなければ、どんなに素晴しい計画を立てても計画倒れになってしまう。以前から疑問に感じていた作成されたライフプランが実行されない理由に、今回のコラム作成を通じて少し分かったような気がする。

 

さて私事であるが、地域には幸いに自然が溢れている、懐メロでも口ずさみながら、自然の中を散策すれば新たなやる気が湧いてくるかもしれない。

 

長野日報土曜コラム平成24年1月28日掲載

有限会社テヅカプラニング 手塚英雄

 

 

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