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長野日報新聞「土曜コラム」に掲載中のコラムです。ぜひお読み下さい。

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141 怒りのコントロール

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怒りの代償は高く付く

 

怒りの代償が想像した以上に高くついた人はいるだろう。怒っているときに起こした出来事がいくらになるかなどその時はおそらく想像も出来ない。カッとしている時にその代償が1万円未満なら実行、1万円以上なら中止などと冷静に考えらえるはずがない。

 

身近にあったマグカップは200円でも当たった先がガラス窓であれば修理費は1万円を超える。さらに腕に力が入り過ぎ、コントロールが悪く液晶テレビに当たれば修理費はいくらになるのだろう。相手が物ならば修理や買換えがきくが相手が人であればお金だけでは収まらない。

 

手を上げて威嚇するつもりが拍子悪く相手に当たり傷つけた。素手ならばまだしも金属やまして刃物であれば相手は簡単に傷ついてしまう。傷つけるつもりはなかったと言っても、相手が傷つけば加害者責任が発生する。金銭的には相手に慰謝料、治療費、休業損害が発生し、さらに心の傷は一生残る。

 

暴力は家庭内でも発生している。離婚原因の1番は互いの性格の不一致であるが、2番には家庭内の暴力があげられる。力による暴力は夫に多く、妻からの暴力は言葉によることが多い。

 

会社では上司から仕事について叱られ家では妻から人格否定されればこの世は正に地獄である。怒りのはけ口は強者から弱者に向かう。上司や妻から責められた怒りの矛先は会社の部下に向かうだろう。怒りの最終集合先は社内で最も弱者になる新入社員である。そして新入社員の怒りは自分で溜め込むか社外の弱者に向かう。

 

怒りは連鎖し多くの人を巻き込んで傷つける。金額換算すれば計り知れない。傷つくのは暴力を振るわれた方ばかりではない。怒りを現した者自身は既に相当のストレスを感じている。そのストレスが自身で消化しきれないので暴力となり他者に向かう。

 

ストレスは心臓に負担をかけ健康を損ね、アルコールや薬物に依存する危険性が高まる。また怒りを表した後には後悔が伴う。後悔は自己否定を招き身体ばかりでなく精神まで病んでいく。精神が安定しなければ損得勘定など関係ない。損得が計算できるうちは健康の証かもしれない。

 

怒りの原因

 

世の中には怒りやすい人と怒りにくい人がいる。同じことを言われていても怒る人がいれば怒らない人もいる。怒りやすい人を器が小さいということがあるが、人の心の中には器が存在する。

 

怒りは2次感情の表れであり、1次感情である悲しみ、苦しみ、寂しさ、不安、痛みなどからくるストレスが心の中の器を満たしやがて溢れ出る際に怒りを発するといわれる。

 

怒りにくい人は心の中の器が大きいか溜まったストレスを上手に解消できる人である。ストレス解消法としてよく紹介されるのが散歩、ストレッチ、ヨガ、睡眠、読書、入浴等である。好ましくない解消法としてはアルコールや食事がある。

 

アルコールや食事は限度を超えることが多く、新たなストレスを生じやすい。適度な運動は多くのストレスを溜め込む前に解消する。こまめに解消することで心の中の器を常に空の状態にすることができる。

 

ストレスが生じやすい1次感情はどれもネガティブ感情の表れである。ネガティブ感情は人の防衛本能から来るもので、「闘争、逃走」の行動に結びつく。優しい気持ちでは相手と戦いが始まると同時にやられてしまうので、怒りの感情は闘争には欠かせない感情である。

 

心の器に影響を与えるのが自分の体調である。心身ともに健康なときは機嫌も良く、ちょっとしたことでは怒る事はない。ところが疲労が溜まり、熱があり睡眠不足であれば何事も面倒くさい。身体が弱っているときはネガティブ感情が強くなる。弱っているときに敵に襲われれば普段より容易に負けやすいので、いつも以上に防衛本能が高まりネガティブ感情が強くなるのだろう。

また「~べき、~べきではない」に拘ると怒りが生じやす

い。「相手の走行を妨げるべきではない」と思っている人の前に急ハンドルを切って割り込めば、割り込まれた人は腹が立ち怒りが生じ相手に対してあおり運転をしかねない。

 

「公衆の場では静かにすべき」と思っている人が電車内で大声で話している人に静かにするよう注意したら、小競り合いから暴力行為に発展することもある。

 

この「~べき、~べきではない」発想の元が法律や一般常識、ときには自分勝手な思い込みもある。常識からみてどんなに正しくても相手にとって不快な仕業であれば怒りを招くことになる。

 

穏やかが望ましい

 

怒りを分類すると良い怒りと悪い怒りがある。良悪の分かれ目は「後悔」である。怒った後で後悔が残るのは悪い怒りで後悔が残らなければ良い怒りと分類される。

 

怒りのほとんどが自らのネガティブ感情からくるものが多いので悪い怒りに分類される。一方相手が間違った行為や危険な行為をした際に怒る事は後悔が発生しないので良いとされる。

 

相手を怒る際に注意しなければならないことは過去を例に出さないことである。「以前にも言ったことがあるけど」「この際だから言うけど」等はNGワードとされている。相手は過去のことなど覚えていないし、怒られているのは現在のことである。NGワードは怒っていることを強調したいために使われる修飾語でしかない。

 

また「いつも、絶対、必ず」もNGワードである。実際に「いつも、絶対、必ず」はあり得ないので、そのようなNGワードを使われると相手は聞く耳を持たず更に反発してしまう。

 

怒っている事は相手にとって有意義なことであり、正しい事であっても言われている方は快くない。相手に理解させ行動を改めさせたいならその方法は怒りではない。納得、説明、教育、指導等ならば怒ることは不要である。穏やかに相手に接したほうが目的は達成しやすい。

 

怒っているときは相手を否定しているように思える。自分を否定している者の話を素直に聞くのは難しい。人は誰かに認めて欲しいという承認欲求があるので相手が怒っている状態は自分のことを認めていないに等しい。また対立しているところに教育、指導は適さない。

 

自分と合わない人の嫌いなところ、違いは容易に見つけられる。違いが明らかになればなるほど嫌いになる。似ているところなど一切ないと思えてくる。

 

一方好感を抱いた人とは似ているところ、共通点ばかり探そうとする。そんなところが新たに見つかれば益々好感が高まり好きになる。違いなどが気付く隙間はなく、あばたもえくぼである。

 

年齢を重ねるとこれまで怒ったことでいくつも苦い経験をしてきた。そんな経験から「短期は損気」が身に付いている。

 

自分のプライドが傷つけられようが、どんなに正しいことであろうが、相手を怒らせることは好ましくない。内容はともかく相手からの逆恨みを受けたら馬鹿馬鹿しい。

 

怒りには怒りが返ってきて笑顔には笑顔が返ってくる。どちらを選択するかは自分自身である。怒りに対しても笑顔で返せるゆとりは意識と共に体調維持が必要である。

 

そして相手の言動にイラッとしても反射的に返さないことだ。6秒間経ってから言葉で返す。この6秒ルールが守られれば売り言葉に買い言葉は避けられ、後悔もおそらく減るだろう。

 

 

 

 

長野日報土曜コラム 平成30年5月26日掲載

有限会社テヅカプラニング 手塚英雄

 

 

 

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