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長野日報新聞「土曜コラム」に掲載中のコラムです。ぜひお読み下さい。

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高齢者の悩み

 

高齢者の悩み事を調べてみたところ「健康」「お金」「家族・仲間」に集約される。「健康」ではかつて当たり前であった身体機能が次第に衰えてゆく。

 

小学校の頃運動会ではリレーの選手に選ばれたが、今では走ることができない。少し走っただけで息が上がり苦しくなる。さらに思ったほど膝が上がらず、前のめりになりバランスを崩し転倒する。日常生活で走ることはほとんどないので、走ることができなくても生活に支障はない。

 

しかし目や耳が衰えると生活に支障を及ぼす。老化は目からといわれるが、まず新聞が読みづらくなる。はじめは疲れ目かなと思っていたが、老化が進み老眼になっていく。近くのものが見えづらく、やがて老眼鏡が手放せなくなる。

 

目の老化は今まで認識できた視野にも影響する。正面で向かい合うまで相手が認識できない。街中で見かけられてもこちらは気付いていない。だから近づいて突然声をかけられ驚くことが多くなる。

 

これが進行すると自動車の運転に支障をきたす。交差点で曲がろうとしたとき、横断歩道を歩く人に気がつかない。周囲に対する注意力が衰え緩慢になっていく。

 

耳の衰えはテレビの音が聞こえづらいせいか、大音量に設定される。テレビの前では普通の会話ができないくらいである。

さらに自動車や列車などが迫っている音にも気付かなければ危険である。また人の話が聞こえなくなれば会話が成立しない。意思の疎通が図れなければ孤立感が一層深まる。

 

お金に関しては、この先あと何年生きるのだろう。それまでお金が続くのだろうか。普段の生活だけなら何とか遣り繰りできても、入院や手術など思いがけない出費には耐えられるだろうか。

 

さらに病気が進んで長期の入院や施設に入居するとなればどのくらいかかるのだろう。お金はいくらあっても足りないと思われる。今後さらに高齢者の社会保障費が削られる可能性は高いので、今日を節約して明日に残す。

 

高齢者の楽しみは仲間とのお喋りである。自分は以前と変わりないのか、もしくは衰えが進んだのか相手の目と言葉を通して確認する。独り暮らしでは自ら出かけなければ、誰とも話さない日が続く。

 

死後2ヶ月も経って発見されたというニュースを聞けば、独り暮らしの高齢者は他人事ではない。意識を失えばそれまでだが、そこに至るまでには一人では何もできない不安が伴うだろう。死の瞬間は誰も経験したことがないので恐怖を覚える。家族や仲間が近くにいれば心強い。

 

若年者の悩み

 

若年者の悩み事も高齢者と同じく「健康」「お金」「家族・仲間」である。しかしそれぞれの趣は多少異なる。若年者の健康についての悩みは精神的な病気である。職場の上司や同僚から受けるハラスメントにより出社できなくなり、長期の療養生活になる恐れである。これから長く続く人生を台無しにしかねない出来事である。

 

お金においては少子高齢化が進み若年者の社会保険料は益々増加する。世代間扶養の仕組みから若年者の支出は増えても収入は増えない。親世代を養いながら自らの蓄えをしなければならない。また賃金も金利も上昇しないので貯蓄や資産形成が思うように進まない。

 

既に住宅を取得していれば住宅ローンの返済があり、子供の養育費用はこれから負担が大きくなるところだろう。

終身雇用制度が崩れれば会社による結束力も弱まってくる。そうなればこれまで以上に中途退職する可能性が高まる。収入の見通しが立たなければ、人生設計は慎重にならざるを得ない。

 

かつては結婚するのが当たり前であり結婚して初めて一人前として見られる風潮もあった。ところが結婚するしないと仕事ができるかは切り離された。世間の目を気にせず自らの意思で結婚を考えるようになった。女性の社会進出の増加と重なり人生のパートナーとめぐり合う機会は減少した。

 

老い支度

 

退職後元気に過ごしているのは趣味や仲間の多い高齢者である。男性高齢者に人気のある趣味といえば絵画、写真、楽器演奏、習字書道、陶芸などである。実用的なものとして家庭菜園やそば打ちなども人気がある。

 

趣味や道楽といえば金に糸目をつけないといわれるようにお金がかかるものが多い。老後の生活を心配しなくても良ければ趣味にお金をかけたいが、現実はこれからの生活を優先しなければならない。

 

また人気のある趣味はどれも芸術性が溢れるものが多く、これまでの自分には縁遠いものばかりである。退職後の時間つぶしが趣味に費やされるだろうが、今更初めてのものに取り掛かるのは気が引ける。これまでに多少の心得があれば試してみたいが、慣れないことを始めるのは億劫である。

 

身体を動かすことは得意であっても、ゴルフは一人ではラウンドできない。見知らぬ組に入れてもらうほど上手でもなければ度胸もない。

 

初めて習うことだからカルチャーサークルに加入する方法がある。新たな趣味と仲間を同時に取得できる。参加者全員が同レベルであれば、気後れすることもなく始められる。

 

新たなことを始めるには少なからず勇気が必要である。すでに知っている友達がいれば様子も聞けるのでハードルは低くなるが、経済的な理由は友達にも相談しづらい。

 

そもそも退職したら必ず新たな趣味を持たなければならないという強迫観念がどこかにあるかもしれない。人生の最後は苦しい仕事を離れ夢中になれる趣味時間を過ごすのが退職後の老後生活であるかのように思われてきた。

 

これまで現役時代は個人の時間を削って仕事に啓発に費やしてきた。今更趣味を持って老後を楽しく過ごそうといわれても簡単ではない。

それならばこれまでの会社は一旦退職しても新たな職を見つけて働くことはどうだろう。新たな職を通じて新たな仲間も生まれる。

 

社会人に成ってずっと仕事一筋で過ごしてきたのならば、生涯仕事に関わり生きていく。慣れない趣味に取り掛かりストレスを感じるより、仕事と共に生きるのも選択肢の一つである。

 

かつてのように毎日残業をして土日も出社するようなスタイルは止めて、一週間のうち何日か出社するくらいではどうだろう。就業時間の長短よりストレスなく、良好な人間関係の下で働ける環境を優先する。

 

これまでのキャリアなども関係ない。賃金の高低も気にしない。趣味に費やす時間を仕事に充てているのだからいくらでも良い。趣味にお金を使うところを稼ぐことになれば生活設計はずいぶん改善される。

 

仕事を通じて新たな仲間を作り、最新の情報が得られれば気持ちは若くいられる。病は気からといわれるように仕事をする責任から常に気が張っていれば健康寿命は長くなる。仕事をしながら時々旅行に行く。いつでもいけると思うと旅行の感動は減少する。

 

趣味が好きな人は老後に趣味を存分に楽しめばよいが、趣味がなければ仕事をこれからのライフワークにするのはどうだろうか。

 

長野日報土曜コラム 平成31年2月23日掲載

有限会社テヅカプラニング 手塚英雄

 

 

 

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