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長野日報新聞「土曜コラム」に掲載中のコラムです。ぜひお読み下さい。

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111 お金基準の生活設計

新しい家計簿を取得する

 

年末が近づくと書店には来年の手帳や家計簿が並ぶ。最近ではPCやスマホで家計管理もできるようだが、手書きの簡単家計簿が相変わらず人気がある。家計簿は日頃の収支を把握する上で重要になる。

収入が給与だけであれば毎月ほぼ同じであるから、支出を把握することが家計簿の中心となる。支出項目は分かりやすいように分類して記入していく。記入しながら先月や昨年と比較し、無駄な支出はないか、もっと省けるところはないか、これからどんな支出があるかなどと思いをめぐらせる。

 

家計簿を付け始めても年の途中から記入されないことがある。ちょっと放っておくと領収書やレシートが溜まって今更手が付けられない状態になる。他にも家族に見せられないレシートもあるかもしれない。

 

さらに収入と支出がぴったり合うことはほとんどない。現金で支払いながらレシートがなければ記憶だけになる。受け取ったレシート、領収書を紛失することもある。このように何に使ったか分からない使途不明金は家計管理にはつきものである。

使途不明金がいくつも重なれば、その分ストレスが溜まってくる。自分は欲しいものを我慢して節約しても家族の衝動買いが続けば、ストレスは更に溜まるだろう。やがて馬鹿らしくなり家計簿を付けることを止める。

 

毎月の支出とは別にまとまった金額が支出することがある。3 ヶ月に 1 度の固定資産税・住民税、1 年に1 度の自動車税、2 年に 1 度の車検費用、分かっているつもりでも、それに応じた積立をしておかなければ慌ててしまう。

子供の教育費は更にまとまった金額になる。大学受験の際は受験料、交通宿泊費、合格すればすぐに入学金の請求がある。さらに別の志望する学校の合格が発表されれば、既に支払った入学金を捨てて新たに支払うことになる。

 

入学する学校が決まれば家財をそろえ、住むところも決めなければならない。そして学校には授業料、施設管理費を支払い、さらに寄付金を求めるところもある。しっかり準備しておかなければ、簡単に遣り繰

りできる金額ではない

 

有名企業は高収入を生み出す

 

幼少期から受験勉強を繰り返し大学まで行こうとするのは、ひとつに有名企業に就職したいという理由があるだろう。上場の有名企業ならば給料や退職金は高く、倒産リスクは低く、福利厚生が整っている。

名の知れた企業に就職し、定年まで勤め上げれば子供の生活は安定し、親としても鼻が高い。高収入を得るために 20 歳過ぎまで努力を重ね勉強し続ける。

かつては一度就職すれば定年まで働き続けることが当たり前であったが、働き始めてから自分のやりたいことを優先し転職することも珍しくなくなった。

 

2008 年リーマンショック後大企業でもリストラが実施され、本人の意思と関わらず退職せざるを得ない場合がでてきた。そのため大学への進学が将来安泰ということではなくなった。

高収入を得るにはスポーツ、芸術、芸能という道もあるが、大学進学より更に険しくなるだろう。他にも職人の見習いになり、将来は独立して自分の店を構える方法もある。

 

他にはサラリーマンから起業して社長になる方法もある。そうすれば自分で給料を決めることができる。

ただし売上や利益がそれなりにある場合に限られる。

起業の難しさは継続することである。お金儲けで起業して、儲かっているうちは人は付いてきてくれるが、苦しくなると途端に離れていくものである。継続するには企業としての意義や理念も必要になる。学校ではなかなか教えてくれない。

 

仕事は単にお金儲けのためだけではないが、生きていくためにはお金が必要である。そのお金を稼ぐのはどんな仕事でも大変である。

 

お金のためにどんな仕事でも続ける

 

最近ブラック企業、ブラックバイトなどの名称を聞くことが多い。労働時間に対する賃金の未払いが行われているようだ。おそらくこのような職場では上司から過度の責任を負わされ、厳しい叱責が浴びせられている。そんな職場ならさっさと辞めたらいいと誰もが思うだろう。

 

しかし一度就いた職を辞めるのは、自分が半人前だから、辛抱が足りない、辞めると同僚に迷惑がかかるなどからなかなか辞められない。

次の就職先でも仕事を転々と変える者は辛抱強さが足りないとマイナスの評価を受けると考えてしまう。

 

さらに仕事を辞めれば来月からの生活が成り立たない、自己都合退職ならば 3 ヶ月は失業保険の基本手当もない。自分の生活を守るためには辞めたくても辞めるわけにはいかない。

そんな憂うつな状態が続けば病気になるだろう。長時間労働が続けば冷静にこの先のことを考えることも出来ない。お金のために身も心も傷つき、お金によって人生が振り回されている状態である。

 

お金基準の生活設計

 

お金を基準に生活を考えると、誰でも苦労して辛抱してストレスを感じながらお金を稼ぐことは嫌がる。

楽をしながらすぐに儲かる方法を考えるだろう。

そこで浮かぶことは宝くじやギャンブルだろうか。外れるかもしれないが、必ず当たっている人がいる。

 

次は自分の番だと勝手に思い込む。ギャンブルはワクワクドキドキしながら結果を待つことになる。その間全てを忘れ夢中になれるので幸せな時間を過ごしている。

興奮という幸せな時間を過ごしながらお金儲けができるならば、ストレスを感じながら仕事をすることなど考えられない。

お金が稼げればどんな仕事でもよいならば、善、悪、グレーの境界がなくなる。お金を稼ぐことを優先すれば違法、合法はどうでもよくなる。自分勝手で自分の得しか考えていない。

世の中ではお金持ちが勝ち組で、貧乏人が負け組みと分類されている。一代で財を成す人もいるが、多くはお金持ちの家に生まれたからお金持ちでいる。

 

そうなると貧乏な家に生まれた自分やお金のない親を恨めしく思う。貧乏であることで劣等感を覚え、みじめな気分になる。お金を基準に考えるとネガティブな思考に陥りやすい。

景気が多少上昇してくると新聞には投資に関する広告が多くなる。株式投資百発百中、資産ゼロから 3年で不動産資産1億円を作る、主婦でもできるFX投資、相続対策は不動産投資が1番など惹かれるキャッチコピーは数多い。

 

宝くじが当たった人は 5 年以内に自己破産するといわれるように、投資で失敗し、一発逆転で取り戻そうと高金利の借金をすれば多重債務、自己破産は身近なものとなる。

 

お金に振り回される生活

 

衣食住を賄い生活するにはお金が必要である。お金が足りなくなれば不安に陥る。お金持ちはお金が不足する心配は少ないかもしれないが、税金等の支払いにストレスを感じる。自分が稼いだお金をお礼も無しに奪っていくと感ずれば、身を切られる思いになる。

 

お金がない時代に今更戻ることはできないので、お金と上手に付き合っていかなければならない。お金なんて所詮人が作り出したものと見下し、天下の回りものとただ待っているだけでは向こうからやってくることはない。

だからといって拝金主義になるのは、お金に振り回されている典型である。常にストレスを感じていれば人間関係も壊れ、自分の身体や心に支障が及んでくる。

 

適度な距離感を保ちながらお金第一優先の考えを捨てるのがよいだろう。自分が必要と思うまでは稼ぐがそれ以上多くを求めるとお金に振り回されやすくなる。そうならないためには他人と比較しないほうが良い。世の中のランキング、平均値をみながら自分と比較するのはやめたほうがよい。自分が平均以上であっても上がいるし、平均以下だから劣等感を感じるのは不幸である。

ざっくりとお金の計算をしたら後は自分と家族がもっと幸せに暮らせるようなことを考えたほうが満足でき

る人生が送れる。

 

長野日報土曜コラム 平成 27 年 11 月 28 日掲載

有限会社テヅカプラニング 手塚英雄

 

 

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