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長野日報新聞「土曜コラム」に掲載中のコラムです。ぜひお読み下さい。

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熱心に打ち込む仕事がある

 

新年を迎えると多くの人は神社に初詣に出かける。今年一年が何事も無事であることを願う。基本は無事を願いつつ、次に家族の健康を願う。さらに進学や就職を迎える人は第一志望の学校や就職先に入れますようにと欲求が表れてくる。年頃を迎えた人は今年こそ良い縁がありますようにと欲求は更に高まる。

 

もし毎年の願事がすべて叶えられたらその人にとって良い人生になるだろうか。良い人生かどうかは死ぬ時に振り返り決まることなので、とりあえずは目の前の願事が叶えられることが最優先である。

 

良い人生であるかどうかを決める要件のひとつは「熱心に仕事に打ち込める」かどうかである。既に現役を引退した人や専業主婦は仕事をしていないという賃金の有無ではなく、最も時間を掛けて取り組んでいることが仕事である。現役世代は収入を得るために取り組んでいることが仕事になるだろう。

 

仕事に熱心に打ち込めるかどうかは職種には関係ない。専門知識を要する仕事には熱心に打ち込めるが、機械的な繰り返し作業には打ち込めないことはない。自分の強みを活かせる人は、更に強みを磨いて成長できると感じれれば面白くてしょうがない。

 

仕事に熱心に打ち込めないと一週間のうち平日は苦痛で週末と休日のみに幸福が訪れる。平日に残業や休日出勤が発生したら苦痛で耐え切れない。おそらく仕事の効率は上がらず、ミスが連発し、余計な仕事を増やすことになるかもしれない。

 

思いは身体に現れるもので、興味は新たな発見を導き、それを周囲の人が評価し賞賛されることから自信が生まれる。一方苦痛に耐えながら仕事を続ければ、周囲からは注意されることが増え、やがて身体に異常が現れうつ病を発症しやすくなる。

 

熱意を持てるか持てないかに賃金の多寡は関係ない。熱意が持てない理由に給料が低過ぎると言い訳をする場合がある。給料が1割上がれば熱意が1割上がるとは思えない。

仕事は多くの時間を掛けるので、その人の人間性が現れる。仕事に熱心に打ち込めるかどうかは、人生の充実感に大きな影響を与える。

 

良い人間関係

 

これから暖かくなり家の外に出る機会も増える。庭先で植え替えや草取り作業をしていると通りかかる近所の人から挨拶される。「こんにちは」から天気の話で始まり、最近の調子、どんな作業をしているのかなど他愛の無い会話がされる。

 

実際会話の中身はどうでもよく、互いに笑顔で会話が成立すればそれだけで一時の幸福が感じられる。さらに新たに近所の人が加われば話題は広がり、時間が経つのを忘れる。ムダや時間つぶしに思えるかもしれないが、よい人間関係形成のためには大切な時間である。

 

海外の公園やカフェで昼からワインを飲みながら楽しそうに談笑する映像を見ると、いかにも幸せそうに見える。さらに楽器の音色に合わせ踊り始めれば幸せそのものである。

 

日本では昼から酒を飲むのは祭りのあとの慰労会くらいだろうか。アルコールはなくとも公民館で行われる文化祭や敬老会には普段よりちょっとお洒落をして出かける。互いに毎日のように会っていても場所が変わればお喋りは尽きない。

 

良い人間関係は相手を認めて受け入れて尊敬する関係である。一方的ではなく相互に作用が働いている。互いの利害が及ぼさなければ比較的良好な状態でいられるが、利害が絡むと一方的になりがちである。

 

職場では上司と部下、売り手と買い手など利害が発生する関係であるが、どんな関係でも相手を認め受け入れて尊敬できたら、働く環境は相当改善される。良い人間関係は幸福感と共に仕事の生産性も高まるだろう。

 

ポジティブ感情

 

他人と会話をするにも最初の一声を掛けられなければ会話は始まらない。何度か会ったことのある人でも久しぶりでは最初の一声は多少の勇気がいる。まして知らない人の中にはいっていくときには緊張が高まり逃げ出したくなる。

 

中には鈍いのか厚顔なのか無恥と思われる人がいる。初めてでも昔からの友達のように親しげに話しかけてくる。図々しいようだが悪い人ではない。それなりに丁寧で敬意を払っている。

 

誰とでも気軽に話ができ、相手をいい気分にさせ、明るく朗らかで陽気である人は得であり世の中を上手く渡っていける。こんな人気者はポジティブ感情の持ち主である。

 

病は気からと言われるように精神的に健康な人は肉体的傷病にも強く、病気やケガから治りも早いという実験データがある。反対に自分は肩こり、腰痛、関節痛があると思い込めば次第にその症状は実際に身体に現れるという。

 

ポジティブ感情の持ち主は明るく陽気で楽天家であり、時には浅はかのように思われる。真のポジティブ感情の持ち主の懐は深く少しのことでは動じないしぶとさがある。受容力、忍耐力が高いので失敗からの立ち直りが早いといわれる。

 

ポジティブ感情の反対にネガティブ感情がある。消極的で何事にも慎重で悪い結果ばかり想定する。この感覚は人の自己防衛本能に由来する。身に降りかかる危険を素早く察知して対処する感覚である。他の動物より人間が優れた感覚を持っていたので現在最も繁栄している。

 

本来人はポジティブ感情を好むが、ネガティブ感情は本能的に働く。意識しなければ危険な出来事が起こらない「無事」だけを求めようとする。

 

ポジティブ感情の持ち主に共通する感覚は「感謝」である。自分の周りの人や物に感謝を抱けば怒りや後悔は発生しない。ネガティブ感情が起きてきたら自分の身近な人や物に感謝の気持ちを向ければ気分は落ち着いてくる。

 

感謝の気持ちを言葉に表すと「ありがとう」になる。他人に何かをしてもらうと「すいません」と発しがちだが、「ありがとう」に変える。「ありがとう」を念仏のように連発していれば、いつしか感謝の気持ちが芽生えポジティブ感情を自然に持てるようになる。

 

地域活動に参加する

 

現在自分が住み慣れたこの地域社会の空気や水や自然に感謝するなら、もっとこの地域を良くしたいと願うだろう。そんな思いは地域の美化や防犯活動に広がっていく。そんな活動に参加すれば地域の中の一員を実感し、自身の幸福感につながる。

 

地域活動は地域社会への恩返しでもあり、活動を通じて良好な人間関係が生まれ、新たな仕事として熱心に取り組むことになるかもしれない。そうなればこれからの人生において素晴らしい出来事となる。

お金の使い方として物に費やすより事や経験に費やすほうが幸福感を得やすいといわれている。この考えを裏付ける実験結果も確認されている。さらにお金の使い方として自分のためより他人のために使ったほうが幸福感を得やすいという。

 

他人のためにお金を使えば他人から感謝されるからではなく、他人のために自分が役に立つと思えることが幸福感につながる。他人にご馳走を振舞えば、自分の財布からはお金が出て行くが、楽しい会話や笑顔には替えられない。

 

お金による幸福感は「寄付」という行為からも得られる。相手からの感謝など求めず、自分の行為が他人のため社会のために役立っていると思えば幸せになれる。これはお金だけではなく、他人のため社会のための行為にも同様の効果がある。

 

誰しもが良い人生を送りたいと思いながらも日々行っている行為はずいぶんかけ離れている。人の持つ欲求が良い人生を邪魔しているところがある。その欲求のひとつがお金への執着だろう。本来お金に対する不安が解消されれば、それ以上に所有しても人生には意味がないものかもしれない。

 

 

 

長野日報土曜コラム 平成30年2月24日掲載

有限会社テヅカプラニング 手塚英雄

 

 

138 良い人生の要件

 

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