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長野日報新聞「土曜コラム」に掲載中のコラムです。ぜひお読み下さい。

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困ったときの神頼み

 

諏訪の地では7年に一度の御柱祭が行われる。数え年では7年に一度であるが、満年間隔では6年毎であるから寅と申の年に行われる。山出し、里曳き、建御柱と2ヵ月半に渡って行われる祭りは日本三大奇祭の一つとして全国に知られている。

 

御柱祭の由来には諸説があるが、五穀豊穣、狩猟・風・水・農耕の神として古くから信仰され祈願するようになった。他の日本三大奇祭の一つである秋田県「なまはげ」はなまはげが集落の家々を回り怠惰や不和などの悪事を諌め、災いを祓いにやってくる来訪神である。

 

もう一つの奇祭の「吉田の火祭り」は富士山の麓にある山梨県富士吉田市で行われ、由来は富士山信仰、噴火の沈静といわれている。当初は由来があっただろうが時代の変遷により祭りの形式だけが現代に伝わっているのだろう。

 

自然災害の地震、噴火、津波、豪雨、火災、干ばつ等は人智を超えたところで発生する。人間の想像を超え、いつ発生するかわからない。また一旦発生すればその被害は計り知れない。発生の都度人の無力さを思い知らされる。

 

科学技術が進歩した21世紀でも自然災害が発生するたび「想定外」が繰り返される。そこで人智を超えた出来事に対処するには神に願うしかないのだろう。

 

神に願うのは自然災害の防止に限らず、災いに遭わないよう交通安全祈願、火防・盗難守護祈願、病気が早く治るよう病気平癒祈願などがある。これらは将来に向けて無事であることを願い、すでに災いが生じているなら早く治まることを願っている。

 

自然災害は人智を超えたところであるが、開運授福祈願、合格祈願、必勝祈願、商売繁盛、良縁祈願等は人智の範囲内と思われるが、いくらかでも不確定要素があれば神にお願いする。

自分なりに努力するが、神様の力があればさらに願いは叶えられやすい。やや自分勝手で煩悩も混じっているが神様は聞いてくれるだろう。

 

厄年の根拠

 

「厄」とは人が被る災難をいい、厄年には病気や災難が発生しやすいといわれている。科学的根拠は不確かであるが、すでに平安時代から存在し現代でも根強く信じられている。

 

厄年には前厄、本厄、後厄と本厄に対して前後1年も厄年とされる。厄年には凶事や災難に遭う率が非常に高いので注意すべきとされ、特に本厄の年には神様にお願いして凶事や災難を未然に防ぐ習慣がある。

 

厄年は数え年で男性の場合25歳、42歳、61歳でこのうち大厄は42歳である。女性の場合19歳、33歳、37歳で大厄は33歳である。人生の中で最も気をつけなければならないのが男性42歳、女性33歳となる。

 

女性のほうが一般的に精神年齢が高いので大厄時期が早まり、男性はそれから9年後に大厄が訪れる。社会的には平安時代と現代では身分、社会生活はずい分異なるので社会的根拠は少ない。おそらく精神が身体に及ぼす影響に変化が生じる年齢が大厄の年と想像した。

 

ところが調べてみるとこれといった科学的根拠は見当たらない。42歳の音「し・に」が「死に」に通じるので縁起が悪い。33歳の音「さんざん」が「散々」と後悔を表す。さらに19歳は「重苦」となれば笑い話である。29、39のほうがより大厄に思われる。

 

平安時代から続く厄払い行事が語呂合わせとなれば拍子抜けである。もう少し意味深い根拠があったほうが積極的に厄払いに足が向く。さらに厄は本人に留まらず家族の弱い人に表れるというから厄介である。神社仏閣への祈願者増加を狙った新企画としたらジョークに近い。

 

語呂合わせ

 

日本語の漢字は象形文字である。文字単体で意味を持つので、音が同じでも書き表されて初めて理解される。

反対に音は同じでも意味が反対になる場合がある。偏在-遍在、冷遇-礼遇、競演-共演などはその一例である。

 

受験の際数字の羅列を語呂合わせで覚えた経験があるだろう。2の平方根√2=1.41421356(ひとよひとよにひとみごろ)、イオン化傾向H He Li Be B C N O F Ne(水兵リーベ僕の船)、源頼朝が鎌倉に幕府を開く1192年(いい国作ろう鎌倉幕府)、第二次世界大戦開戦1939年(戦苦しい第二次大戦)。役に立ったか定かではないが今でも覚えている。

 

フリーダイヤルは語呂合わせで覚えやすい番号が選択される。懐かしいところで「伊東に行くならハトヤ」電話は4126(よいふろ)、女性用かつらの電話番号0930(おくさま)、朝日新聞0120-33-0843(あ〜さひがさんさんおはよ〜さん)、番号だけでなくメロディが伴うとさらに記憶に残りやすい。

 

自動車の登録番号を選択できるようになり、語呂合わせを含み何らかの意味を持たせている。1970(西暦1970年生まれ現在48歳)、8686(ハローハロー)、3939(サンキューサンキュー)、4649(ヨロシク)、企業の電話番号下4桁を選択するなど多彩である。東京オリンピックの開催を記念して2020なども時々見かける。

 

4は「死」9は「苦」を連想するから忌み数字とされている。結婚式などおめでたい席では別れる、切れる、離れる、戻る、繰り返すなどは別離や再婚を連想させるので忌み言葉とされ、スピーチでは使われない。

 

マンションや病室に4や9の部屋番号をつけないことがあるが、4や9を嫌うのは日本独自で海外では見当たらない。中国では9を吉数としている。

 

野球は9人でプレーして中心打者は4番バッターである。また9番バッターはトップにつなぐ大事な役割を果たす打順である。

 

4や9を好んで選択する必要はないが、忌み数字として徹底して嫌うのもいかがだろうか。

 

厄払いの効果

 

神社仏閣にはいつ出かけているだろうか。年始の初詣、お宮参り、七五三参り、心願成就の祈願、厄除けのお祓いなどであろう。そして心願が叶った報告まで含めると結構頻繁に足を運ぶことになる。

 

普段はさほど気にしていない礼儀作法も神社に行けば何かと気になる。鳥居のくぐり方、手水場での作法、参拝順序、賽銭投入、鈴の鳴らし方、二礼二拍手一礼などを行っているうちに気分が落ち着いてくる。子供に教えることで普段と異なる親らしさを示すこともできる。

 

厄払いでは神社に初穂料と書いたのし袋で納め、住所氏名や祈祷目的など必要事項を記載し受付をする。やがて拝殿に案内され神主によってお祓いがされ、その後お札やお守りが入ったご祈祷符とお神酒をいただき終了となる。その間およそ30分くらいである。

 

厄払いを済ませるとおそらく先ほどまでの考え方に変化が生ずるだろう。その後災難もなく無事に過ごせれば厄払いのおかげと受け止める。もし想定外の事故が生じたとしてももっと大きな災難に遭わずに済んだと受け止める。

 

どんな災難がやってくるのか恐れて身動きが取れないネガティブ感情から前向きに捉えるポジティブ感情に変化する。この思考の変化は厄払いによって生じた大きな効果である。

 

さらに神社へのお参りが家族のイベントとなる。正装して礼儀正しく振る舞い祈祷を受ければ、家族の良い思い出となる。また家族のことを考える機会となる。わざわざ遠くまで出かけずに身近で家族と共に気分転換が図れれば願ったり叶ったりである。

 

神社仏閣への参拝は自分の感情をフラットにしてくれる場所かもしれない。忌み言葉や語呂合わせなど根拠を気にせず、神聖な場所で自分と向かい合えば、意識の変化によるご利益は必ずある。

 

 

 

 

長野日報土曜コラム 平成30年8月25日掲載

有限会社テヅカプラニング 手塚英雄

 

 

144 厄払いの効果

 

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