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77 仕事は要領

仕事はストレスの原因

 

サラリーマンに仕事が与えられないことはない。もし仕事が与えられないならば、それはリストラ対象の社員かもしれない。日々こなしきれないほどの仕事を前にストレスを感じ、体調に表れ、やがて病気になることもある。

 

うつ病患者数は年々増加し、2008 年調査では1,000 万人を超えた。その後若干減少し2011 年では950 万人相当がうつ病、躁うつ病と診断されている。

 

男女別に見るとどの世代も女性のほうが高く、60 代以降は男性の2倍以上の割合になっている。地域別に見ると西日本地域が人口に対する割合が高く、長野県も全国平均以上の割合になっている。

 

うつ病の原因はストレス過多により脳内の神経細胞が傷つくためといわれている。ストレスの原因としては物理的要因として温度、騒音、ケガ、病気などがあり、科学的要因として栄養の過不足、ダイエット等、精神的要因として人間関係、経済不安、仕事や社会不安などがあげられる。

 

男性は精神的要因が主なものと思われるが、女性の場合は男性以上に抱える課題が多いことが患者数につながっているのだろう。

 

男性の場合仕事に関わる要因がストレスの原因になるだろう。そんなストレスの原因である仕事を恨めしく思うことがある。仕事のない休日前夜は仲間と飲みに行きたい。思いっきり酔っ払い日頃溜まっているものを吐き出せばストレスが発散できるのである。

 

また休日には取引先担当者や後輩等とゴルフに出かける。左右に曲がろうが当たりがよければナイスショットと誉められ、当たりが悪いとOB にならずに済み運がついているとおだてられる。緑溢れる自然の中で適度の運動と心地よい賛辞があれば、明日の仕事のことなど浮かぶはずがない。

 

うつ病にならないためにはストレスを解消し、溜め込まずにリセットするのが良いといわれている。日頃のバランス感覚が病気にならない秘訣といえる。

 

仕事によってお金が生み出される

 

人が生活していくにはお金が必要になる。食費はもちろん電気、水道、ガスなどの公共料金が発生する。最近では携帯電話やインターネットなど通信費に毎月固定費が発生する。

 

そのお金を生み出しているのは仕事である。2005年調査で人が一生涯に稼ぎ出す生涯賃金は平均値で大卒男性が2 億7600万円、大卒女性では2 億1500 万円である。

 

現在はもう少し下がっていると思われるが、これらのうち実際に使えるお金(可処分所得)は8 割くらいになる。よって大卒男性は2 億2000 万円、大卒女性は1 億7200 万円くらいになる。この金額の範囲でやり繰りすることになる。

 

住宅取得3000 万円、子供2 人の養育費3000 万円、老後の生活資金4000 万円、この3 大資金でおよそ1億円がかかるといわれている。男性だけが稼いでいるとしたら、残り1億2000万円で自動車を買って、保険に加入し、旅行に行き、生活をしていかなければならない。

 

家族が安心して団らんを過ごすための住居は必要である。日常の幸せを実感する場でもあるので、マイホーム取得は叶えたい大きな夢である。

 

また子供は親にとって掛けがえのない存在である。その子供の夢の実現は親の夢の実現でもある。養育は義務でもあるが、親が親として実感できる機会となる。

 

平均寿命が毎年更新されるように退職後の自由時間も年々長くなっている。長年考えていた好きなことを思う存分できるのが退職後である。仕事から解放され本当の自分と向き合える時かもしれない。

 

家族を守り、自身を含め家族の夢を実現するにはお金がかかる。そんな夢の実現は仕事の結果により叶えられることになる。

 

オーナー社長は終身現役

 

退職年齢が引き上げられ希望すれば65歳まで仕事ができるようになった。会社役員であればさらに延長して仕事をしている者もいる。

 

それでも70歳以降も現役で仕事を続ける人の数は少ないだろう。新しい時代への対応や若手の育成、企業の慣習等から退職を余儀なくされる。

 

しかし中小のオーナー企業の社長はいつまでも現役である。大企業に比べて人材に限りがあり、後継者が育っていないという理由もあるだろう。

 

また、取引先は社長個人の信用を元に取引しているので、後継者に代わった途端取引が無くなるという不安があり、辞めるに辞められない。

 

一旦社長職を辞したのに未熟な後継者に任せられないことから、再度社長に返り咲く会社もある。いくつかの条件からオーナー企業の社長はいつまでも現役を続けている。

 

実は辞められない理由には、他の理由も考えられる。現役であれば取引先、金融機関、社員等から多くの問合せや相談が寄せられる。それを自分の裁量で処理することになる。

 

何かと自分に期待して頼ってくる。それに応えて感謝されることはなんとも心地良いものである。この快感を自ら手放すことは難しい。そして誰一人手放すことを勧める者はいない。手放して暇になったら何をして日々を過ごせばよいか分からないからだ。

 

よってオーナー企業の社長は責任もあるが権限もある。身体が続く限りいつまでも現役であり続けることになる。

 

仕事はいきがい

 

仕事によって身体を壊し病気になる人がいる。とても不幸なことであり、その人は自分をこんな状態にしたのは仕事なので、そんな仕事を恨んでいるかもしれない。

 

若年者は仕事を覚える過程にあるので、洪水のごとく押し寄せる仕事に溺れそうになるかもしれない。

中堅になっても自分の仕事のほかに部下の指導育成が追加されるので、処理するだけで精一杯である。

とても仕事の中にいきがいを見出す余裕はないかもしれない。

 

しかし退職して仕事から離れれば、仲間と飲みに行く機会もなくなる。取引先は新たな担当者とゴルフに行くので、自分が誘われることはない。仕事を失うということは仕事に関わる人間関係も失うことになる。

 

講座に参加している方に仕事は楽しいですかと尋ねたら、戸惑うことなく楽しいと答えが返ってきた。更にその理由を尋ねると、小さい会社の事務をしていると取引先や従業員といろんな場面で話をすることになる。いろんな人の話も聴けるし、任されることも多いのでやりがいがあると言っていた。

 

大学生の就職活動では大企業に応募が集中し、中小企業には人が集まらないといわれる。大企業のほうが名前も知られているし、給与は高く、福利厚生も充実している。倒産するリスクも少ないと思われる。

 

仕事はお金のためと思うならば大企業のほうが有利かもしれないが、現役時代の貴重な時間を費やすのだからやりがいは外せない。

仕事を通じて人からの感謝や賞賛によって達成感が得られる。自分で自分を誉めたところで達成感は得られない。

給与が多ければ私生活は豊かになり、私的な夢の実現は叶うかもしれないが、仕事に対するやりがいに直結するものではない。

 

仕事がいきがいと感じるためには、人から感謝されるような仕事を行なうことだと思う。もしあなたと一緒に仕事をする者がいるならば、感謝の意を表すことによりその人は今まで以上に仕事を好きになり、それは結果にも現れるだろう。

 

長野日報土曜コラム平成25年2月23日掲載

有限会社テヅカプラニング 手塚英雄

 

 

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